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とつとつと

シンジーのブログです。語る口調がとつとつとしているかな。

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入院した姉を見舞いにいった。
神戸線の駅を降りて、専用バスで山道を上がっていく。
周りには民家もないようなへんぴな所だ。
姉は既に退院したいと言っていた。
そりゃそうだろう、療養したくて入院したのに、周りに妄想や自殺癖のある人ばかりでは、落ち着かなかろう。
私の感は当たっていた。
そんな病院なんじゃないかって。

だから、姉のわがままは出来るだけ聞いた。
セットで洗顔料を娘と使うはずの買い置きを惜しげもなく渡し、煙草を持っていってやり、話を聞いて、コーヒーをごちそうする。
自販機だけど。

姉は何度も、「人と話してる気がする〜」を繰り返し言った。
入院歴は私もあるが、私は外出許可を毎日のようにもらい、街を散策して、個室に戻っては音楽を聴き、携帯で話し、本を読み、シナリオを書いた。
すごく充実した入院体験だったのである。

もちろん、なぜか、人に相談されることが多く、見舞いに来ている人からも告白を聞き、「私も患者なんだが・・・」と何度言ってみたかったことか。
実際、先生に相談して「聞き流しなさい」とアドバイスを頂いたが、相談をしにやって来る人をまた邪険には出来なかった。

服と靴が手元にないのだから、姉はしばらくいることになるだろう。
「もう、入院はしたくないわ」と言った。
姉は一週間ももたなかったようだ。
しかし、仕方ない。
話の出来そうな人が院内には看護士さんのみに見えたから。

鬱の人は薬で症状を抑える副作用でボウーとしている人が基本である。
あの独特感は忘れられない。

女性の、特に子育てを一段落させた人が鬱になるのは珍しいことではないと先生から聞いた。(私は院長先生と対談でもしてる様な診察?だった)

生きていれば、何とかなる。
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今は小説にチャレンジしたいと思ってます。娯楽性が高いのが書きたいけど、読み捨てされるのは嫌だ!どうしようかな?

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